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うちのパートのおばさんが・・・。1

こんばんわ。

気になる太郎です。

 

 

私は一般的に見ても普通の会社で勤務しているのですが、

最近会社がパートの方を雇いその人への教育係りとして私が選ばれたんです。

すっごいめんどくさい

 

そのパートの方はおばさんなんです。

年齢は48歳。結婚暦なし。就職歴なし。子供なし。見た目は髪を茶髪に染めており、48歳にしては若く見せている感じ。

経歴から見てなぜ雇ったんだと会社の採用担当の考えを疑いましたが、どうやら知人だったから入れたそうです。

 

とりあえず、最初は雑用から教えました。

電話の対応方法、お客さんが来たときのお茶の出し方、毎日行う掃除とか。

上司からも最初は簡単なことやらせて慣れてきたら少し業務をやってもらおうとなったんです。

 

おばさん一日目。

夕方18時でパートのおばさん(これからはおばさんと呼びます)は、就業時間終了となるので、帰宅になります。

北海道は今時期18時になるともう外は真っ暗です。

昼間はブライドを開けたままにしていますが、夜になるとブラインドを閉める決まりになっています。

「18時になったら帰ってもいいんですが、必ずゴミだしとブラインドを閉めてから帰るようにしてください。」

 

おばさんは「分かりました。」と言って、ゴミをまとめブライドに閉めに窓に歩いていいく。

すると、『ガシャー!ガシャシャ!』といつもとは違う音がして私だけではなく、別の社員もびっくりして音のするほうを見てみます。

ブラインドがすごい状態になっていました。

片方が全く下がらず、もう片方だけが下がっており、斜めの状態になっていました。

先ほどの音はブラインドの悲鳴だったのだろう。可愛そうに。

しかも、おばさんはずっと紐を引っ張ってるだけ。なぜこうなっているのかも分からないといった状態でした。

私はすぐに駆け寄り、ブラインドの紐を左側に引っ張り正常な状態に戻します。

 

私「だ、大丈夫ですか!?」

 

おばさん「すいません。ブラインド使ったことがなくて。」

 

周囲からはなにやってんだよと言った目で見られます。

ただ、今までブラインドを使用したことがないなら仕方ないかと思い。ブラインドの閉め方を教えその日は終わりました。

 

 

二日目。

おばさんは12時50分に会社に出社してきます。

「おはようございます。」

 

私は新人教育係りということで、優しく笑顔で

「おはようございます!」

と挨拶をする。

 

おばさんは「本日はなにをやったらいいでしょうか?」と私に聞いてきます。

おばさんには簡単な書類の整理だけを行ってもらうつもりでした。

企業から届いた書類を見て、エクセルに数字を打ち込むだけといった単純な作業だ。

採用担当の上司からはある程度のPC操作(エクセル、ワード、パワポ)ができると聞いていた為、今回はその仕事をやってもらおうと思っていました。

私の会社では1人一台PCが貸し出されるので、昨日の夜のうちにおばさんのメールアドレスやらアカウントを作成しておきました。

私はおばさんに「PC立ち上げて待っててもらえますか。」と声をかけます。

 

おばさんは元気に「はい!」と答えたので、私は少し自分の業務を行い始めました。

 

すると3分後に、

おばさん「すいません。電源ってどこにあるんですか?」

 

私「えっ!?左上にありませんか?」

 

おばさんはPCの電源場所がわからなかったようだ。

しかし、PCの種類によっては電源ボタンの場所が違うこともある。私はそう自分に言い聞かせることにしました。

私はおばさんのデスクへと向かい、書類を渡し、エクセルの入力方法をレクチャーします。

企業から届いた書類に記入されている数字と文字をエクセルに入力するだけ。

「この書類は〇〇会社なので、ここの数字をエクセルの〇〇会社のここに入力してください。あと、備考に書いてある分をここに打ち込んでください。とりあえず、最初は5枚入力し終わったら私に声かけてください。」

 

おばさんも「わかりました。」と返事をしてくれたので、私も自分のデスクへと戻ります。

とても簡単な作業の為、5分~10分あれば終わる作業でした。

私も自分の業務に集中し、声がかかるのを待ちます。

 

私も集中しすぎて時間を忘れていたんですが、30分経過しても声がかかりません 。

一度おばさんのデスクへと向かいます。

 

私「終わりましたか?」

 

おばさん「すいません。まだです。」

 

私は疑問に思いPCを除いてみます。

しっかり数字は入力されています。

しかし、備考の文字が入力されていません。

少し入力はされていても、『zaikonasinotame』とカッコよく入力されていました。

 

私「あの、ここ日本語で入力してもらわないと。」

 

おばさん「入力しても英語になってしまうんですよ!」

 

なぜかおばさんは少しキレ気味だ。

私は、キーボードの『カタカナひらがな』を押し、入力をしてみる。

『あ』と。

おばさんは苦笑いをしながら、「ありがとうございます。」と言ってきます。

 

私「ここを押せば日本語入力になるんですけど、知らなかったんですか?」

 

おばさん「すいません。わかりませんでした。」

 

私「そうですか。では、覚えて下さい。あと、わからなければ聞いてください。わからないままにしないでください。」

 

私は軽く注意するだけでやめておいた。

おばさんが逆ギレしてきたときは危なかったがなんとか抑えることができた。

同時にこれは思った以上にポンコツなんではないかと思い、とりあえず今日は同じ作業をずっと行って頂くことにしました。

 

時間も過ぎ、17時半になった頃にもう一度おばさんのデスクへと向かいました。

約3.4時間は同じ作業だったので書類も3,40枚は処理されているだろうと思っていました。

しかし、おばさんのPCを覗いてみるとたった12枚しか処理されていない。

1枚に何時間かけていたんだろう。

ただ、まだ入って二日目だ。今日はお疲れ様でしたと言って帰ってもらおうと考えていました。

 

私「お疲れ様です。今手をつけている書類が終わったら終わりでいいですよ。昨日と同じように、ゴミ捨てとブラインドを閉めて上がって下さい。」

 

おばさん「わかりました。お疲れ様でした。」

 

 

私は自分のデスクに戻り再度業務に取り掛かりました。

 

18時を回った頃、窓のほうから『ガシャー!シャシャ!』と昨日聞いた音と同じような音が聞こえてきます。

窓のほうを見てみるとおばさんがブラインドの紐を何度も引っ張っていました。

昨日とは違い、上に引っ張り、下に引っ張ったり。

昨日左って教えたはずなんだけど。

ブラインドに顔はないですが、無理やり変な態勢にさせられて泣いているように見えました。

すぐにブラインドの救出に向かいます。

そして、ゆっくりとブラインドを閉めていきます。

その時「ありがとう」とブラインドに言われた気がしました。

 

おばさんに再度ブラインドの閉め方を教えさっさと帰ってもらいました。

たった二日ですが、ポンコツぶりを他の社員も薄々勘づいている様子でした。

 

先が思いやられます。

きっとまたヘンテコなことを起こすのではないかと。

 

 

続きはまた、後日。